夏の甲子園で準優勝チームが不祥事を起こしました。
残念な事です。
せっかく甲子園で素晴らしい結果を納めたのに…
どんなに良い結果を生んだとしても一つの過ちで全てを台無しにしてしまいます。
常日頃から我々のチームの選手たちにも私生活からきちんとするようにと話はしています。
しかしそこはまだ中学生、ついついふざけたりしてしまうでしょう…
でも今からその事を頭の片隅に置いてください。
今回の不祥事は当事者たちだけの問題ではありません。
野球界全てに影響します。
その高校は県外からの野球留学生が多く、それだけでも県代表にふさわしいのかと物議をよんでいました。
私は高校時代、やはり強豪高校と言われていた高校だったので野球留学生と言われる選手が沢山いました。
それを悪く言う人も世の中にはいますが、それはそれで知らない土地で親元を離れて甲子園を目指す事も大変な事だし、必ずしもレギュラー、甲子園出場も果たせるかどうかわからない中相当の覚悟と勇気のいることだと思います。 そのような強豪高校はたくさんあると思います。
そしてそこにはもう一つの理由として、県外に出てその高校の指導者に指導してもらいたいと思う気持ちもあるのではないかと思います。
しかし不祥事は指導者の立場を追いやり後輩の今後の夢を砕き、学校の伝統を傷付け、野球部を崩壊させてしまいます。
このような事が起こるようなら県外からの野球留学は禁止になるかもしれません。
そうなれば行きたい高校にも行けなくなります。
飲酒、喫煙、男女交遊、博打行為…
興味を引くのも良くわかります。 しかしその代償はあまりにも大きいものです。
自分だけは大丈夫… しかし公になって後悔するのです。
先日、日大三高の素晴らしさを書いただけにあの甲子園の決勝戦の舞台に上がったチームが起こすとは
思えない不祥事です。
でも決勝戦にしては大差のゲーム… やはり野球の神様は見ていたのではないかと思ってしまいます。
そんな精神性の低いチームは優勝してはいけない。そう野球の神様は思われたのではないでしょうか…
あの楽天のマー君の時も同じでした。
準優勝して北海道に帰ってからの不祥事発覚。 あの時もやはり優勝出来なかったんです。
野球がどんなに上手でも、野球の才能に恵まれていても、身体能力が優れていてもそれだけではダメです。
心・技・体 全てを磨かなければ夢は叶いません。
技術や才能が足りなければ心を鍛え磨きましょう。その方が足りないものをたくさん補えると思います。
信用、信頼は築き上げるまで莫大な時間と労力を必要とします。
しかし信用、信頼は裏切る事により一瞬にして崩れ去ります。
その怖さはどこかに覚えておいてください。
私たち指導者は皆を常に信じ、信頼しています。
夢に近づくためには心・技・体、 覚えていてください。